沖縄県教育委員会は12日までに、わいせつな内容に加工されると知りながら、卒業アルバムの顔写真を部外者に提供したなどとして、沖縄本島の県立高の30代男性実習助手を懲戒免職処分にしたと発表した。処分は11日付。合成された写真は交流サイト(SNS)に投稿され、実習助手はみだらな言葉を添えてリポスト(再投稿)していた。
県教委によると、複数の卒業生が警察に被害を相談している。実習助手は4~7月ごろ、アルバムから9人の顔写真を抜き取り、インターネットで知り合った人物に提供。その人物がわいせつな画像を作成した。
実習助手はまた、学校が行事の記録用に撮影した生徒や卒業生の写真の他、生徒が個人的にSNSにアップした写真を、いやらしい言葉を付けて偽名を使った自身のX(旧ツイッター)に繰り返し投稿した。
被害に遭った卒業生の家族が6月、県教委に相談。実習助手は聞き取りに「性的欲求を満たすためだった」と話した。県教委は「生徒の心のケアを行い、教職員の綱紀粛正の徹底と再発防止に努める」としている。