中国の最新鋭空母「福建」=2024年5月(新華社=共同)

 【上海共同】中国人民解放軍海軍の報道官は12日、中国の最新鋭空母「福建」が台湾海峡を通過し試験と訓練のため南シナ海へ向かっていると発表した。今回の航行は空母建造の過程で計画され、特定の目標に向けたものではないとしている。

 防衛省統合幕僚監部は11日、福建が沖縄県・尖閣諸島の北西の東シナ海を航行しているのを海上自衛隊が確認したと発表した。福建は「遼寧」「山東」に続く3隻目の空母で、自衛隊が確認するのは初めて。

 香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版によると、中国国営中央テレビは柳条湖事件が起きた1931年9月18日にちなみ、今月18日の就役を示唆する映像を放映していた。