東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県南三陸町の佐藤仁町長(73)は11日の町議会で、任期満了に伴う町長選(10月21日告示、26日投開票)に立候補せず、5期目の今期限りで引退すると表明した。「全国、世界の皆さんの強い後押しを受けて復興を成し遂げることができた」と感謝の言葉を述べ、「私の使命は全て終えた」と語った。
町の旧防災対策庁舎に津波が押し寄せ、職員ら43人が犠牲になった。佐藤氏ら約10人は、手すりにしがみつくなどして一命を取り留めた。佐藤氏は記者団に「原点は、庁舎の屋上でずぶぬれになって一晩過ごしたときに『生き残ったわれわれが頑張らないと』と話したことだ」と明かした。
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