【ワシントン共同】米労働省が10日発表した8月の卸売物価指数は、前年同月より2・6%上昇した。伸び率は7月の改定値3・1%から大きく縮小し、市場予想の3・3%程度を大幅に下回った。サービスが2・9%、モノは2・1%それぞれ上がった。

 トランプ政権の高関税措置を受け、輸入コストの上昇に対応するため値上げの動きが企業に広がるとの見方は根強い。ただインフレが落ち着けば、雇用減速も背景として連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き下げへ期待が高まりそうだ。

 モノのうち食品は3・5%上がり、エネルギーは1・9%下落した。変動が激しい食品とエネルギーを全体から除いたコア指数は2・8%の上昇。