農林水産省は10日、コメの単位面積当たりの出来具合を表す作況指数の廃止に向け、代替の新指標を示した。過去30年間の傾向と比べる作況指数は生産実態を正確に把握できていないとの見方が多く、前年や直近5年間の収量と比較して猛暑などの影響を反映させるのが狙い。近年は冷害が少ないため、作況指数は良くなる傾向があり、供給不安によるコメ価格高騰につながったとの批判も背景にある。約70年続いた作況指数に代わり、今秋にも公表を始めたい考えだ。
総務省統計委員会の専門部会で明らかにした。当初は前年との比較だけを検討したが、作況指数を代替する新たな指標が欠かせないとの指摘を受け、直近5年間と比べて参考として提示する。極端な豊作、凶作の影響を排除するため、5年間のうち最も収量が多かった年と少なかった年を除く3年間の平均値と比べる方針だ。
小泉進次郎農相は10日、今後はコメの需給見通しを検討する上で前年との比較を重視する必要があると記者団に強調した。
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