北海道・知床の羅臼岳(1660メートル)で登山客がヒグマに襲われて死亡した事故を受け、8月から閉鎖されている登山口の再開が来年にずれ込む見通しであることが9日、複数の関係者への取材で分かった。環境省や林野庁、地元自治体はヒグマ被害を防ぐ安全対策が不可欠だとして策定を進めるが、年内の策定が困難になったことが理由。
国内外から多くの人が訪れる知床の観光への打撃は長期化しそうだ。事故数日前には登山道でヒグマが登山者に接近したり、付きまとったりする事案が続いていたため「早期に閉鎖すべきだった」と批判の声が上がっていた。
羅臼岳の登山口は、事故が起きた8月14日に閉鎖。9月13日までは閉鎖する予定だったが、安全対策の策定に携わる関係者によると、来年3月までに事故の検証結果や安全対策などを盛り込んだ報告書をまとめる方針で、完成しなければ再開は難しいという。
知床では近年、観光客の過剰な接近によるヒグマの「人慣れ」が問題化している。
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