赤沢亮正経済再生担当相は9日の閣議後記者会見で、対米関税交渉について「関税より投資(の立場で)一貫して最後まで米国を押し切った」と述べ、一定の成果を得たとの認識を示した。日本だけが米国からの関税引き下げ要求に応じなかったとも主張。トランプ大統領との会談後に「私は格下も格下」と発言したのは交渉戦術だったと明かした。
赤沢氏は「覇権国が世界秩序を変えようとしている。国内的にも少数与党と今までにない状況の中で、交渉の相場観が分かりにくかった」と振り返った。「交渉人なので評価はいろんな方に任せたい」と語った。
4月に初めての閣僚協議に臨むために訪米した際にトランプ氏と面会したことに言及。格下発言は「大統領の耳に入るだろうと思って、相手の懐に飛び込むため大事だと思ってやった」と説明した。
さらに「最終的に大統領とディール(取引)をすることになり、結果が出たことは印象に残っている」と強調した。「国益を損なう」「へりくだりだ」といった批判を野党から浴びたことを念頭に置いているとみられる。
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