【バンコク共同】タイ最高裁は9日、深刻な病状ではなかったのに入院で刑務所への収監を免れたと指摘されたタクシン元首相(76)に、改めて1年間の収監が必要だとの判断を示した。タイ政府矯正局によると、タクシン氏は首都バンコクの刑務所に収監された。次女の首相失職や新首相指名選挙での敗北に続き、長年タイ政治の中心的存在だったタクシン派に大打撃となった。
タクシン氏は「(判断を)受け入れ、司法手続きに入る用意ができている」とのコメントを発表した。最高裁前には約50人の支持者が集まり、涙を流す人もいた。タクシン派の「崩壊」を指摘する声がある一方、収監を経て復活を目指すとの見方も出ている。
タクシン氏は国外逃亡先から2023年に帰国した際に収監される予定だったが、病気を訴えて警察病院滞在を許された。最高裁は当時の措置の妥当性を検討し、深刻な病状ではないことをタクシン氏が認識していたと指摘した。
タクシン氏は今月4日に自家用ジェット機で出国し、中東ドバイに滞在。政治的に窮地に陥り国外逃亡したとの観測が広がったが、8日に帰国した。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く