【エルサレム、カイロ共同】トランプ米政権が提示したパレスチナ自治区ガザの新たな停戦案を巡り、イスラム組織ハマスの幹部は8日の声明で、同意すれば「恥ずべき降伏だ」と反発した。提案はハマスに全ての人質解放を求める一方、ハマスが要求している戦闘終結やイスラエル軍のガザ撤収が確約されておらず、「拒否させる」ことが目的だと批判した。
関係筋によると新たな停戦案では合意から48時間以内にハマスが拘束する人質全員を解放し、イスラエル側も収監するパレスチナ人を一部釈放する。停戦後にガザの非軍事化やイスラエル軍のガザ撤収などを交渉し、協議が続く限り停戦状態は維持されるとしている。
ハマス幹部は戦闘終結に向けた交渉自体への意欲はあると改めて強調した。ただ長期間の戦闘で弱体化したハマスにとって人質は唯一の交渉の切り札。イスラエル政府当局者は地元メディアに対し「ハマスは最初から人質全員を引き渡すつもりはない」と指摘した。
ハマスは今も人質48人を拘束しているとされ、うち20人前後が生存しているとみられている。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く