【ワシントン共同】気温が1度上昇すると、炭酸飲料やジュース、アイスクリームの消費量が増加し、気温12~30度では1日当たりの砂糖消費量が0・7グラム増えるとの分析結果を英カーディフ大などのチームが8日、英科学誌に発表した。米国家庭の2004~19年の食品購入データと、気温や風速、降水量、湿度などの気象データを解析した。
チームは、地球温暖化の影響で21世紀末までに平均気温が5度上昇した場合、他の気象変化も考慮すると、1日当たりの消費量は約3グラム増えると予測した。消費量の増加は肥満や心血管疾患につながるため、対策が必要だと指摘した。
農林水産省によると、日本人の砂糖消費量は1日約40グラム。世界保健機関(WHO)は平均的な成人で1日25グラム程度に抑えるよう推奨している。
人種別の分析では、白人や黒人、ヒスパニック(中南米系)と異なり、アジア系では気温上昇に伴う変化はほぼ見られなかった。
チームは「アジア系は一般的に(他の人種と比べて)甘いものを好まない傾向が影響した可能性がある」としている。
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