土壁の家はもろくも崩れ落ち、がれきの下敷きになった娘を父親は必死で引きずり出した。アフガニスタン東部で2200人以上が死亡した地震は7日で発生から1週間。被災地に共同通信記者が日本メディアで初めて入った。小さな集落に支援物資は届かない。余震におびえ、雨に打たれ、野外で寝る日々。父は今「誰も見向きもしない」と途方に暮れている。
被害が最も大きい山岳地帯のクナール州ヌールガル地区で農業を営むリヤカット・アリさん(42)は8月31日深夜、大きな揺れで目覚めた。部屋を出ると、屋外にいた娘のサナさん(11)が建物の下敷きになっていた。
集落の生活は貧しく、車はない。近所に医師もいない。翌朝、別の場所に住む親族がサナさんを病院に連れて行ってくれた。右脚を骨折し、右手と頭部を負傷していた。
余震は続いており、アリさんたちは野外に置いた簡易ベッドで寝ている。4日夜には雨が降った。怖くて屋根の下に行けず、毛布もびしょぬれになった。(ヌールガル共同)
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