警察が捜査の落ち度を認め謝罪したのは、娘の失踪から8カ月以上たってからだった。ストーカー被害を訴えた川崎市の岡崎彩咲陽さんが殺害された事件。神奈川県警の検証結果を受けて父鉄也さんは4日、横浜市内で記者会見を開き「警察が不手際を認めたが、やっぱり僕たち親族に怒りはある。(警察官の)人間性が変わらなければ同じことが繰り返される」と話した。
会見で鉄也さんは、署が記録を残していなかったと指摘し「何カ月も前のことを記憶で話している。何も信用できない」と切り捨てた。
鉄也さんは今年1月に「娘は殺されているかもしれない」と県警本部に訴えた。白井秀征被告の情報を何度も提供した。しかし県警が被告の自宅を家宅捜索したのは、4月30日になってからだった。結果、変わり果てた姿の娘が見つかった。「一番つらかったのは本人だと思う」と言葉をつないだ。
警察に対しては「彩咲陽は何回も電話してSOSを出していた。そういう人がたくさんいる。どんな小さなことでも真剣に向き合って、話を聞いてあげてほしい」と願った。
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