【サンパウロ共同】ブラジル最高裁は3日、クーデター計画などの罪に問われたボルソナロ前大統領らの公判を開いた。弁護側は最終弁論で「(クーデター計画と結び付く)証拠はない」と述べ、無罪を主張した。12日までに判決を言い渡す予定で、40年超の禁錮刑を科す可能性がある。
最高裁は判決に向けた集中的な審理を2日に開始したが、ボルソナロ氏本人は体調悪化を理由に出廷していない。
検察は、ルラ現政権の発足を阻止するためボルソナロ氏らがクーデターを計画したとして有罪判決を求めているが、弁護側は計画への関与や扇動はなかったと否定。政権交代の準備を進めていたとし「ボルソナロ氏は法に違反していない。(クーデター計画の)証拠は一つもない」と訴えた。
ボルソナロ氏はトランプ米大統領と良好な関係にある。トランプ氏は裁判を「魔女狩り」と非難して中止を要求し、ブラジルに課した50%の関税措置の根拠にも挙げている。既に米政府は裁判を担当する最高裁判事に制裁を科しているが、ブラジルメディアによると、有罪判決を見越して追加の制裁を準備している。
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