国税庁の職業体験プログラムで模擬税務調査に参加する女子大学生ら=3日午後、東京都内

 国税庁は3日、国税専門官への就職を検討している女子大学生らに、東京都内で職業体験プログラムを開催した。学生約30人が、架空の会社に対する模擬税務調査に参加。女性職員との座談会では、育児をしながら働ける職場環境や、海外で活躍できるキャリアステップも紹介された。

 模擬調査では、担当者が架空のアサイーボウル店を題材に、交流サイト(SNS)での情報収集や、現地での内偵調査のポイントを説明。それらの情報を基に、申告書類の不審点についてグループに分かれて意見を出し合った。

 2026年度採用の国税専門官の志願者は1万512人で、3年前に比べ3割減った。