身元を開示できる提供者だけを募る2024年5月に開設された東京都内の精子バンクに、今月29日時点で260人から提供の申し込みがあったと、運営する「プライベートケアクリニック東京」の小堀善友東京院院長が、名古屋市で開かれている日本受精着床学会で明らかにした。提供された精子を使い11組の夫婦が妊娠しているという。
国内の精子提供は匿名で行われるのが主流だが近年、世界的に生まれた子の「出自を知る権利」を守る動きが進んでいる。クリニックによると非匿名に限った精子バンクは国内初。
小堀さんは「非匿名で、提供者が集まるか不安だったが徐々に増えつつあり、不妊で苦しむ人を助けたいという提供者が多いことが分かった」と話した。
この精子バンクは、提供精子で生まれた子に氏名や連絡先などを伝えられることが条件。精子の機能の検査や面談などを経て、申し込んだ人の4分の1ほどが提供を認められるという。精子は提携する医療機関を通じ、夫が無精子症または性別不合(GI)の夫婦に届けられる。
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