メイ・シモネスのステージ=7月27日、新潟県湯沢町(撮影:岡利恵子)

 メイ・シモネスのステージ=7月27日、新潟県湯沢町(撮影:岡利恵子)

 出演後に取材に応じるメイ・シモネス=7月27日、新潟県湯沢町

 メイ・シモネスのステージ=7月27日、新潟県湯沢町(撮影:岡利恵子)  メイ・シモネスのステージ=7月27日、新潟県湯沢町(撮影:岡利恵子)  出演後に取材に応じるメイ・シモネス=7月27日、新潟県湯沢町

 7月、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催されたフジロックフェスティバル。ニューヨークのブルックリンを拠点とするシンガー・ソングライター、ギタリストのメイ・シモネスの出番が近づいた最終日の屋内ステージ「レッドマーキー」は混み合い、熱気が渦巻いていた。

 母が日本人で、かわいらしい物や服装が好きだというメイ。友人が手がけたというキュートなアートワークを背景に映したステージに姿を現すと、大きな歓声が迎えた。ぽろぽろと奏で始めたギターは耳に心地よい。吐息混じりの歌声は優しく溶けていくよう。バイオリンとビオラが加わり、ドラマチックな広がりが生まれる。音に誘われてか、客席の密集度合いはさらに増していった。

 英語と日本語を行き来しながら10曲以上を披露したステージを終えた直後のメイにインタビューすると「きっと人生で一番大きいライブだったと思います」と高揚した様子で顔をほころばせた。

 フジロックへの出演は初めて。「山の中だから景色がすごくいいし、食べ物もすごくおいしい。大学の友達と一緒に来てライブをできたのがすごく夢みたいです」。そう語る通り、バンドメンバーは、メイがジャズを中心にギターを学んだボストンの名門バークリー音楽大の仲間だ。アルバム「Animaru」をリリースした5月以降、ツアーを重ねバンドの一体感が高まる中でのフジロック出演となった。

 日本のファンに対するイメージを尋ねると「優しい人がいっぱいいるなと思います。集中して聴いてくれるし、プレゼントももらった」。かわいらしいぬいぐるみやヘアクリップ、手紙などを贈られたといい「私が好きなものを考えてくれている感じで、すごくうれしい」。

 来年1月には、日本でツアーを開催する。メイの巧みなギターと歌声をまた聴ける日が待ち切れない。(取材・文 共同通信=團奏帆)

★インタビュー動画のリンクは以下の通り

https://youtu.be/KvjpIgVC8wo?si=w3M4m6O-WCVCmgj7