那須雪崩事故で合同追悼式　亡き８人の冥福祈る　慰霊碑に碑文設置、風化防止の誓い「不注意による人災」の記述も

　那須町湯本で２０１７年３月、登山講習会中だった大田原高山岳部の生徒７人と教諭１人が死亡した雪崩事故から27日で８年となるのを前に、遺族と県教委、県高校体育連盟（県高体連）による合同追悼式が22日、同校で営まれた。

大田原高の慰霊碑に新たに設置された碑文＝22日午前10時10分、大田原市紫塚３丁目

　遺族や関係者ら計51人が参列し、８人の冥福を祈った。今回、同校に建立されている雪崩事故の慰霊碑に、事故の概要や経緯などを記した碑文が設置された。県高体連や県教委、講習会役員などに過失があり、事故は「不注意による人災と指弾された」との文言の他、取り組み中の再発防止策や風化防止などの誓いが刻まれた。

大田原高での追悼式で手を合わせる遺族の奥勝さん（中央）＝22日午前10時25分、大田原市紫塚３丁目