那珂川町の動物保護団体で起きた多頭飼育崩壊。全国的にも相次ぐ問題だが、今回のケースでは行政側の管理の不十分さも浮き彫りになった。崩壊が起きても、現行法では強制的に動物を保護できず、この団体では多数の飼育が今も続いている。法改正の必要性とともに、殺処分減に向け野犬を減らすなど根本的な対策の重要性も指摘されている。

 44頭、100頭、239頭…。県への情報公開請求で開示された団体に関する資料では、県動物愛護指導センターから譲渡を受ける頭数が年々増えていく様がうかがえる。