未経験からイチゴ農家へ 初収穫と出荷に手応え

 イチゴ栽培の盛んな那珂川町。JAなす南は、「南那須地域新規就農者支援対策協議会」による「南那須農業アカデミー」で新規就農者の育成に取り組んでいます。山本幸志郎さんは、同アカデミーを卒業した初のイチゴ農家。農業未経験ながら1年間の研修を経て、昨年4月に就農を果たしました。

 約15㌃のほ場で「とちあいか」を栽培。父の地元で土地を借り、イチゴ用のハウスや設備、井戸を新設しました。「おいしいイチゴ栽培には最新設備も必要」と、ウォーターカーテンや温度・湿度センサーも設置。初期投資には、助成金や低金利の融資制度などを活用したそうです。

色づきを見極めながらの収穫作業
色づきを見極めながらの収穫作業

 当初は「収入がない中での作業に不安もあった」と振り返る一方、昨年11月末から収穫と出荷が始まり、今では栽培に手応えを感じています。「できるだけ長く収穫したい」と抱負を語り、来シーズンに向けた準備も怠りません。「イチゴ栽培は定植が大切。太くてしっかりした苗を育てたい」と今月から始まった育苗作業にも気合が入ります。

収穫時期を迎えたイチゴ
収穫時期を迎えたイチゴ

 将来はイチゴを使ったジャムなど、6次化にも取り組みたいとのこと。今はほ場の近くにアパートを借り、イチゴに向き合う毎日です。若きイチゴ農家の熱い思いが詰まったイチゴは、甘さもひとしおです。

 お問い合わせは、JAなす南営農部園芸販売課☎︎0287・96・6170。