小山市は県内でも有数のキュウリの産地として知られています。JAおやまのイメージキャラクター「おやまるくん」のオーバーオールのポケットにもキュウリが入っています。

かむほどに甘み

 20年以上、キュウリの生産を続けている小山市の石塚強志(いしづかつよし)さん(42)は「小山のキュウリは日持ちして、歯応えもいいです。かめばかむほど甘みが広がります。ぜひ食べてください」と話しています。
 JAおやまの管内では約80人の生産者がキュウリを作っています。恵風(めぐみのかぜ)やエクセレントという品種を中心にビニールハウスで生産しています。8月に定植し、9月中旬ごろから11月まで収穫が行われます。石塚さん方ではトマトやコメも生産しています。10月はキュウリの収穫とトマトの定植が重なるため一年のうちでも忙しくなる時期だといいます。
 「天候や気温によって水のやり方が変わってきます。雨の日はビニールハウスを開けたり閉めたりしなければなりません。そういうところは気を使いますね」

おいしくなる季節

 最も注意しなければならないのは病害虫です。病害虫の被害をキュウリが受けないように、農薬も計画的に使うことが求められます。JAおやま東部営農支援センターの森健太(もりけんた)さんは「先手先手の病害虫対策が必要です。良いキュウリを育てるためには追肥のタイミングも重要です。天候に合わせた水の管理も大切ですね」と話します。
 収穫が始まりこれからキュウリがおいしくなる季節です。石塚さんは「安全安心な小山のキュウリを多くの人に味わってほしいですね」と話しています。

 

雑学辞典 
●キュウリの歴史 キュウリの原産地はヒマラヤ山脈近辺で、インドでは約3千年前から栽培されているといわれています。日本には中国を経由して平安時代に渡来しましたが、栽培が盛んになったのは明治時代以降です。

●栃木のキュウリ 小山市をはじめ、下野市、佐野市などで生産が盛んです。栃木のキュウリは豊かな水と緑に恵まれ、首都圏まで1、2時間で輸送されることから非常に新鮮で、品質面でも高い評価を得ています。おいしいキュウリを見分けるには、イボがしっかりついて緑がはっきりしているものを選んでください。
 

次代を担う 

小林大介さん(33) / JA足利

イチゴ生産者増えて活気

 

イチゴを生産して今年で2シーズン目を迎えます。小学生の頃まで祖父(權一(ごんいち)さん)がイチゴを生産していました。その頃から「イチゴを作りたい」と考えていました。私自身は小山市内の福祉施設や地元足利の工場で働いていましたが、思い切って就農しました。 今は21アールのビニールハウスでとちおとめを生産しています。イチゴは11月からその翌年の5月ごろまでが出荷時期です。今の時期(8月~9月)は苗の準備や定植作業に追われています。
 イチゴ生産で神経を使うのは、病気にならないようにすることです。そのためには水や農薬、肥料、温度管理などを正しく行わなければなりません。 
 最近は若い人も増えて活気が出てきました。新規就農もしっかりとした計画を立てれば不安はありません。先輩方やJAの皆さんのサポートもあります。将来は面積を増やして、観光農園を作りたいと思っています。