古くから不老長寿の果物として親しまれてきたイチジク。特に最近は健康志向ブームで、テレビ番組などで紹介される機会も増え、人気が高まってきています。JA佐野では、県南地域の暖かい気候を生かしてイチジクをコメや麦の生産者の複合作物として、普及・作付けを推進しています。JA佐野いちじく栽培研究会を立ち上げて、2016年から出荷しています。

猛暑続き早い成長

 コメや麦を主に生産している佐野市町谷町の秋山祐二(あきやまゆうじ)さん(37)は研究会が立ち上がった時から参加し、イチジクの作付けを始めました。「アラビア原産なので暑さには強いです。特に今年は猛暑が続いているので成長が早いですね。雨が少なかったので甘みも強く、今年はおいしいですよ」と話します。
 イチジクは4月に枝を切って新しい枝が伸びるのを促します。5月から6月にかけて新しい枝が伸びてきて、7月になると一気に伸び、実がついてきます。8月上旬から出荷が始まり、11月下旬ごろまで続きます。

シャーベットにも

 秋山さんにおいしい食べ方を聞きました。「今の時季は、そのまま食べるのが一番です。ワインで煮たりするのもいいですよ。猛暑対策として、そのまま凍らせてシャーベット状にするのもいいです」
 JA佐野では秋山さんら研究会メンバー15人が出荷しています。秋山さんは「研究会設立当時から比べて出荷する人が増えています。県内でイチジクを出荷しているのはJA佐野だけなので、ぜひ味わってほしいです。これからも品質の良いイチジクを出荷していきたい」と話しています。
 
 
 
雑学辞典
●イチジクの歴史 漢字では「無花果」と書きますが、実際には無数の小さな花をつけます。6千年以上前から栽培されていたといわれます。古代ローマでは最もありふれた果物の一つでもありました。日本には江戸時代初期にペルシャから中国を経て、長崎に伝来したといわれています。

●おいしいイチジクの食べ方 生で食べるほか、乾燥イチジクとして流通しています。パンやケーキに練り込んだり、ジャムの材料としても人気です。食物繊維を多量に含んでいて、腸の運動を活発化し、便通を整える効果があります。
 
 
次代を担う
 

渡邉和之(かずゆき)さん(38) / JAなすの

新鮮な夏秋ナス提供

 

 東京で9年間、システムエンジニアをしていましたが、32歳の時、実家に戻り就農しました。父(正さん)、母(みはるさん)、妻(惠子さん)と4人で、コメ、麦、大豆、山ウド、夏秋ナスを作っていて、私が中心になって生産しているのが夏秋ナスです。
 県農業大学校で露地野菜全般について勉強してから就農しましたが、最初の1年間は、目標としていた収穫量に届かず苦労しました。なぜうまくいかなかったのか、いろいろ考えたり、ベテランの生産者や先輩に質問したり、先輩の畑を見学させてもらったりして、少しずつ収量も改善しました。昨年は目標の収穫量、売り上げをクリアすることができました。
 夏秋ナスの葉がきれいで、実がぶら下がっているところを見ると、うれしくなりますね。スーパーマーケットで自分の名前が入ったナスを見ると、作っていてよかったと思います。