「安心、安全なニラを安定的に出荷し続けたい」。さくら市南和田でニラ生産を続ける浅野道男(あさのみちお)さん(72)はこう語ります。

年間通じて生産

 12年ほど前からニラの生産を始めました。それまではナスなどの野菜を栽培していましたが、近所の生産者から「ニラの栽培を始めてみてはどうか」と勧められたのが、ニラ生産を始めたきっかけです。「ナスなど露地ものの野菜は4月から10月ごろまでしか収穫できませんが、ニラはビニールハウスで一年間通じて生産できます。そこに魅力を感じました」と振り返ります。現在は、長男、妻とともにニラ生産に励んでいます。

 ニラには「春まき」と「秋まき」の2種類の栽培方法があります。浅野さんは5年ほど前から秋まきに変更しました。定植は4月下旬に行います。秋まきは、太くしっかりとしたニラが特徴です。

若手生産者増を

 浅野さんは2018年から、JAしおのやにら部会の副部会長を務めています。同部会は現在69人の会員がいます。「生産者が年々高齢化しているので、若い生産者が増えてくればいいですね」

 ビニールハウスで栽培するため、温度管理にはとりわけ神経を使うといいます。「外の気温が低い冬場はハウス内は一定の温度を保てますが、春から夏にかけて暖かくなると、ハウス内部の温度も上昇するため、ビニールの開け閉めを温度をチェックしながらしなければなりません」
 11月から12月にかけて忙しくなるそうです。その年に作ったニラの収穫が終わり、別のビニールハウスで次の年のニラ生産の準備をするからです。「毎年、多くの人においしいと言ってもらえるようなニラを作るように努力していますが、自分のイメージ通りのニラができた時はうれしいですね」と話しています。

 

雑学辞典

●ニラの栄養素 ビタミンA、B2、C、カルシウム、カリウムなど栄養がたっぷり。新陳代謝も促進され、食欲増進、風邪の予防にも効果がある。

●栃木県のニラ 全国トップクラスのニラの産地で、高知県に次いで全国2位の生産量を誇る。甘みがあって風味が良く、味わいに深みがある。

 

次代を担う

岡部 佳友 さん (40) /JAかみつが

栃木のイチゴを全国に

 

 イチゴの生産は、私の代で3代目です。東京での大学時代は演劇をやっていました。大学卒業後、実家に戻り、家族とともにイチゴを生産しています。 
 現在、とちおとめを年平均5トン生産しています。酸味と甘みのバランスが程よいとちおとめと評判です。おいしいイチゴは人それぞれで好みがあります。天気が良くなると成熟も早くなります。天候が大きく影響するので、気は抜けませんね。

 2016年からJAかみつがいちご青年部長を務めています。メンバーは約60人で、日々生産技術の向上に向けて情報交換をしています。
 イチゴは一年1作です。皆どうすればおいしいイチゴができるかを考えながら作っています。メンバーで情報共有化できるのが青年部のメリットだと思います。皆で品質向上を目指してきたいです。イチゴをつくる若い世代が増えて、栃木のイチゴが全国に広がっていけばいいです。