近年、作付面積が拡大し、注目を集めているアスパラガス。JA足利では生産者たちが全国の産地を視察するなどして研究、努力を重ねてきました。「ウエルカム」「ガリバー」という品種は鮮やかな緑色で茎が太く、市場の評価も高く、おいしいと評判です。

新規就農で生産

 足利市稲岡町で生産している赤坂安一(あかさかやすいち)さんは、2011年に33年間勤務したJA足利を退職し、新規就農でアスパラガスの生産を開始しました。最初は1棟だったビニールハウスも現在では75棟まで増え、県内でも最大規模の作付面積となりました。「東日本大震災の翌年、一念発起してアスパラガスの生産を始めました。震災で農作物がダメージを受けたことや農業後継者が減っている現状をなんとかしたいという思いがありました」

複合経営が評価

 2017年、米、麦と作業が重ならないアスパラガスを中心とした複合経営が高く評価され、農林水産省経営局長賞を受賞しました。事業拡大に伴い、法人化も進めました。「株式会社Fattoria di赤坂」の社長となり、従業員15人とともに生産しています。「Fattoria」はアスパラガスの発祥がイタリアで、農園という意味です。「若い人にも関心を持ってもらいたいという意味もあり、イタリア語にしました。日本語に訳すと『赤坂農園』です」と説明してくれました。
 アスパラガスは2月ごろに春芽が出て4月まで収穫を続けます。そして6月から10月まで夏芽の収穫になります。「焼くかレンジでチンして食べるのが一番です。春のアスパラガスは濃厚な味が特長です。そのものを味わって楽しんでほしい」と話しています。

 

雑学辞典 

●アスパラガスの歴史 原産地は地中海東部とされ、ヨーロッパでは伝統野菜として昔から消費されていました。日本には江戸時代に持ち込まれたのが最初といわれています。

●おいしいアスパラガスの選び方 全体が鮮やかな緑色で茎の太さが一定、ハリがあり、まっすぐなものを選びましょう。穂先がピンとしていて穂が詰まっているものが良いです。

次代を担う

細川卓也さん (35)/JAかみつが

和牛繁殖で日本農業賞

 

 父(康彦(やすひこ)さん)が35年前、ちょうど私が生まれた年にたった1頭から和牛の繁殖経営を始めました。
 現在は和牛雌牛120頭を飼育しており、県内トップクラスの規模になることができました。子牛を10カ月になるまで育て、肥育農家に提供します。「子牛と一緒に信頼を売る」をモットーに肥育農家に喜ばれる子牛生産に努めています。
 2018年に父の経営を引き継いだのと同時に株式会社化しました。会社名は「JB・YASHIKI」としました。「JB」は「ジャパニーズブラック」という英語で和牛を意味する言葉の略です。「YASHIKI」は実家の屋号「屋敷」から取りました。
 17年度は栃木県元気な農業コンクールで最高賞のとちぎ元気大賞をいただき、今月、「日本農業賞」個別経営の部で特別賞もいただきました。これからも賞に恥じないよう経営に取り組んでいきたいと思います。