全国的に評価の高いニラ 規模も拡大し安定出荷を

 栃木市大平町でニラ栽培を行う金子卓郎さんは、就農2年目。現在、実家の土地を活用した14㌃のほ場で「ミラクルグリーンベルト」という品種を、パート職員も含めた5〜6人で栽培しています。

 農業に興味を持ったのは高校生の頃。大学では農学部で学び、卒業後すぐの就農も考えましたが、「一度社会に出て働こう」と6年ほど社会人経験を積み就農しました。

収穫作業は毎朝4時頃から行う
収穫作業は毎朝4時頃から行う

 就農に際しては、イチゴやトマト、ブドウ、アスパラガスなどの栽培も検討しましたが、他の地域に比べ単価が高く、栽培のしやすさなどが決め手となりニラ栽培を選択しました。

 今年1月からの収穫が自身にとって初めての収穫で、「学ぶことが多かった」と振り返ります。ニラ栽培では、6月頃の定植後、10月頃に伸びたニラをいったん刈って「捨て刈り」し、それ以降に伸びたものを12月頃から収穫します。1シーズンに何回も収穫できるため、課題や経験をすぐ次に生かせるのが「純粋に楽しい」そうです。

収穫したニラ
収穫したニラ

 「おいしいニラを安定的に栽培し、出していきたい」と話す金子さん。ニラは収穫回数が増えると細くなってしまうため、なるべくゆとりをもって栽培できるよう、「毎日2000~3000束くらいを出荷できるように規模を拡大。現在手作業で行っている調整作業も機械化して作業効率を高めていきたい」と抱負を語ってくれました。