「シイタケは動脈硬化を予防するともいわれ、健康にもいいです。安全で安心な宇都宮産のシイタケを提供していきたい。将来的には国外でも国産の高品質のシイタケを味わってほしいです」
 宇都宮市石那田町で5棟のビニールハウスで菌床シイタケを生産する柴田賢一(しばたけんいち)さんはこう力説します。

計画的生産可能に

 もともとは原木シイタケを生産していましたが、2002年から近隣の生産者4人とともに「北部菌床センター」を立ち上げ、菌床シイタケの生産を始めました。菌床シイタケは、ビニールハウスで培養し、計画的に生産することができるところが利点です。「食感も原木シイタケと、ほとんど変わらない」といいます。
 菌床シイタケの栽培方法はオガクズに養分などを混ぜた直方体のブロックを菌床として使います。この菌床にシイタケの菌を植え付けてビニールハウスで育てていきます。

農林業祭で鍋提供

 ビニールハウスは培養専用が2棟、発生専用が3棟あります。柴田さんは、大規模な米生産者でもあり、田植えが終わる6月から8月の間、培養専用のハウスから発生専用のハウスに菌床を移動させます。稲刈りとシイタケの収穫が重なる時期もあり、9月から10月ごろまでは忙しい時期が続きます。「温度管理に一番気を使いますね」と言います。
 11月には出荷のピークを迎えます。きょう11月18日はJAうつのみやの農林業祭があり、シイタケの大鍋を作るのが恒例イベントになっています。
 柴田さんにおいしい菌床シイタケの食べ方を聞きました。「炭火で焼いて醤油(しょうゆ)をかけて食べるのもいいですが、炭火焼きのシイタケを上下逆さまにして、塩を振りかけて食べるのが最高です」

 

 雑学辞典

●シイタケの歴史 日本では古くから精進料理などに欠かせない食材で、江戸時代には栽培が行われるようになったという。グアニール酸が独特のうま味を出す。知名度や人気はキノコの中でも高い。

●シイタケの栄養分と効能 各種のビタミン類、ミネラルが豊富に含まれる。風邪に効くといわれ、コレステロールを下げる効果もある。吹き出物など治りにくい皮膚病には干しシイタケ3~4個をそのまま湯船に入れて入浴すると効果があるといわれる。

次代を担う

広野優樹さん(28) / JAしおのや

良質のニラ、提供したい

 

 6年前に就農しました。現在、米とニラを栽培しています。さくら市はニラの生産が盛んです。ニラは、3月に種まき、5月に定植、11月ごろからビニールハウスで仕込んでいきます。そして、翌年の秋口まで収穫していきます。
 特に神経を使うのは、種まきの芽出し、定植して収穫時期までの除草と病害虫の予防などの管理作業です。出荷する際の選別作業にも気を使います。虫による食害や傷んだ葉を注意深く取り除きます。収穫から選別、出荷までに時間をかけないように心がけています。
 ニラの食べ方の定番は卵とじ、天ぷらもおいしいです。ニラの生産者として、安心して消費者に食べてもらえるニラを作り続けたいです。
 そのために、長年栽培している先輩たちに話を聞いたり、新しい技術を導入するなどして、良質なニラを生産するとともに、収穫量の増加を目指したいです。