
就農目指しイチゴを学ぶ 研修先は地元の幼なじみ
イチゴ栽培が盛んな小山市で新規就農を目指す板橋恵実さん。小山市出身で、前職は千葉県のバス会社で事務やバスの運転をしていました。
「栃木への観光ツアーではイチゴ狩りもあったので、以前からイチゴと観光の接点は感じていました」と話します。そんな板橋さんは祖父の土地が活用できないかと就農を決意。幼なじみでイチゴ農家を営む橋本雅佳(はしもと・まさよし)さんが企画した仲間うちのイチゴ狩りに参加したところ、JAおやまで今年から「新規就農塾」を開始することを知り早速応募。見事、第1号として採用されました。

現在、週に3日は県の農業大学校へ、2日は研修先の橋本さんのハウスに通い、イチゴ栽培の技術を学んでいます。「タイミングと周りの人のありがたみを実感しています」と話す板橋さん。指導する橋本さんによると、研修に取り組む姿勢も一生懸命で、「将来が頼もしい」と同級生の挑戦を応援しています。

研修終了後は、10㌃程度の規模で栽培を計画。栽培品種は現在主流になりつつある「とちあいか」を予定しているそうです。「まずはしっかりとおいしいイチゴが栽培・出荷できるよう頑張ります」と意気込みも十分です。将来は周辺の耕作放棄地なども活用し規模の拡大も考えています。「雇用、特に障害者の就労支援などもできる場所にしたい」と夢を語ってくれました。