葛生農産物直売所は、2000年に設立され、地域の直売部会(正会員8人、準会員15人)が運営。生産資材や生活資材を扱う営農経済店舗「ほっとコーナー」が隣接していることもあり、利用者の9割超が地域住民という「地域の交流拠点」です。

 直売所を担当する船渡川正夫(ふなとがわまさお)さんは、「常連さんが来店しない日が続くと『何かあったかな』と心配になります。逆に私が出張などで長く留守にした時にも、お客さんたちが『風邪をひいたの』などと気にかけてくれるんですよ」と笑顔で話します。

 直売所ではキュウリやトマト、ネギなど生活に欠かせない新鮮な野菜や果物、加工品などを中心に販売。現在は、特に寒さで甘さを増している白菜が大人気です。同部会で賄えない農産物でも、地域住民から要望があれば佐野市植下町の佐野観光農園「アグリタウン」やJAの販売利用課から調達しているそうです。「お年寄りの『大好きなメロンを置いてほしい』『孫が遊びに来るのでバナナを食べさせたい』といったリクエストには、なるべく応えたいですから」と説明します。

 昨年は、初めての試みとして、学童野球の大会に直売部会が協賛し、地元のコシヒカリ「あおぞら美人」を贈呈したほか、おにぎりやけんちん汁を提供し、好評を博しました。船渡川さんは「『地域と農業を元気に』をモットーに、地域に愛される運営を目指します」と意欲的です。

 JA佐野の野部利平(のべりへい)常務理事は「定年退職した地域の人たちなどに楽しみとして農産物を作っていただき、この直売所で販売することを考えています。生産者を増やすことで、耕作放棄地や獣害などの問題の解消を図っていきたいですね」と期待しています。

【所在地】佐野市葛生西2の9の6
【営業時間】
午前8時半~午後5時(土曜 午前8時半~正午)
【定休日】日曜・祭日(年末年始は12月31日から1月4日まで休業)
【駐車場】約30台
【電話】0283-85-3092

[写真説明]地域住民の交流の場となっている葛生農産物直売所
[写真説明]葛生農産物直売所