那須連山の威容が一望できるJR那須塩原駅。那須高原への玄関口として多くの観光客が利用するだけでなく、都心へ向かう通勤客も利用する県北最大の駅です。

 1993(平成5)年、その駅の西口駅前広場で直売所を始めたのが「西口産直会」です。当初は2張りのテントで土曜、日曜のみの営業でした。JAなすの東那須野支店ができてからは、同支店内の敷地に場所を移し、平日の営業も開始、多くの地域住民に愛されています。

 正会員28人、準会員18人の計46人で、地域で取れた新鮮野菜や手作りの加工品をそろえています。この季節は、イチゴをはじめ、JAなすののブランド作物でもあるウドや白菜、大根、ニラ、ホウレン草などがそろいます。また、まんじゅうや漬物、手打ちうどんなどの手作り品も充実しています。特に「かぼちゃまんじゅう」は同直売所の名物で、お薦めだそうです。

 発足当初から参加している那須塩原西口産直会会長の田代稔さん(68)は、「この16年間で東那須野はずいぶんと変わりました」と振り返ります。東北新幹線の開通(82年)以降、都心にも通勤できるエリアとなり新住民が増加。その後も私立大学、大型ショッピングセンター、アウトレットモールなどの進出が相次ぎ、最近では東北自動車道の黒磯板室インターチェンジも完成しました。

 「でも、作り手の顔が見える直売所の姿は変えずにやってきました」という田代会長。現在は、市外から越してきた新住民にも愛され、平日でも1日100人以上の来客があるそうです。今後は、「待ち受けるだけの直売所でなく、販売の手法なども研究し、お客さんの細かな要望にも応えられる直売所にしていきたいね」と意欲的です。

【所在地】那須塩原市前弥六51

【営業時間】午前8時45分~午後4時

【定休日】火曜日

【駐車場】約30台(JAなすの東那須野支店と共用)

【電話】0287・65・3443

 [写真説明]「顔の見える野菜」だけでなく、手作りの加工品などをそろえる西口産直会の店内=那須塩原市前弥六