2年前から生産開始

 2020年を迎え、寒さも一段と厳しくなってきました。「仙波そば」で有名な佐野市の仙波地区から県道をさらに北上したところにある同市柿平町。同所で農業を営む茂串貴(もぐしたかし)さん(66)は2年ほど前から長ネギの生産を開始しました。「もともとはコメを作っていたのですが、冬場にも何か生産できないかと思い、ネギを始めました」ときっかけを話してくれました。
 茂串さんが生産する長ネギは「関羽一本太」という秋冬ネギの一種で、10月から2月ごろまで出荷されます。真っすぐで長さは60㌢ほどになります。日持ちし、クセが少ないのが特徴です。また暑さに強く、台風などの災害にも強いといわれています。茂串さんは「『柔らかくて甘味があり、おいしい』とよく言われます。佐野はラーメンやそばが有名ですが、そうした麺類の薬味としても最適です。もちろん焼いても、生でもおいしいです」と話します。

面積広げ収量増を

 

 2月ごろから種をまき、4月上旬から定植します。その後、土寄せや肥料を与えるなどの作業を行っていきます。茂串さんの地域は田植えの時期が4月下旬と他地域に比べて早いため、4月は作業が重なって忙しくなるといいます。「長ネギの生産は播種、定植という作業のほか、箱詰めにするために皮を取ったり、長さを整えたりするなどいくつかの工程があり、人手を必要とします。数人でそうした作業をする時は楽しいですね」
 将来は「まだ生産を始めて2年目です。『石の上にも三年』ということわざがありますが、これから収穫量も増えてくると思うので頑張ってやっていきたいですね。そして軌道に乗ってきたら、面積を広げていきたいと考えています」と抱負を語りました。

 

雑学辞典

ネギの歴史 日本での栽培の歴史は古く、元来は薬用の植物として使われていました。さまざまな品種が全国で発達し、薬味だけでなく食材としても使われるようになりました。

長ネギの食べ方 薬味や鍋の具材として人気の食材です。どちらかと言うと「脇役」の印象もありますが、ぶつ切りにして焼くだけでもおいしく食べることができます。