「この前のキュウリおいしかったわ」。「これはどうやって料理したらいいかしら」。お客さまから店員に次々と声が掛かり、店内はとてもにぎやかです。「地元野菜にこだわって やさしい笑顔で待ってます」と書かれた大きな看板の通り、「とりたて野菜直売所」には笑顔があふれています。

 約50平方メートルのこぢんまりとした店内ですが、地元・那須烏山市を中心とした生産者約90人が丹精込めて作った農産物が所狭しと並びます。現在はキュウリ、タマネギ、ナス、トマト、カボチャ、ピーマンなどの里山の味覚がそろっています。

 小さいながらも40年の長きにわたって地域住民に愛されてきました。当初は無人販売でしたが、JAなす南烏山支店の隣接地に移転してからは年々客足も伸び、固定客を中心に1日平均で約100人が買い物に訪れます。

 生産者で組織するJAなす南青空市協議会の大窪金夫(おおくぼかねお)会長(77)は「店名の通り『とりたて』にこだわっていますので、鮮度ではどこの直売所にも負けません。最近は梅干しなどの加工品も増えてきて、人気を集めています」と笑みを見せます。

 また、「那須烏山市内には多くの直売所がありますが、JAの『冠』が付くのはうちだけ。恥ずかしい物は出せません」と大窪会長。「放射能関連の検査を徹底するなど、安全・安心には自信があります」と胸を張ります。

 同直売所はイベントにも力を入れています。地域の催しをはじめ、8月には東京世田谷区の夏祭りにも自慢の野菜を出品し、地元野菜をPRします。

 週に2、3回は訪れるという同市、主婦荒井節子(あらいせつこ)さん(59)は「旬を先取りしたものが多く、その上値段も安いので重宝しています。店員さんからお薦めを聞いたりおしゃべりしたり、アットホームな雰囲気も魅力です」と笑顔で話していました。

【所在地】那須烏山市初音7の8
【営業時間】午前8時半~午後2時
【定休日】祝日、年末年始、お盆
【駐車場】約10台
【電話】0287・84・0731

[写真説明]地元産にこだわった新鮮な野菜が並ぶ「とりたて野菜直売所」
[写真説明]とりたて野菜直売所