パリッとした食感とみずみずしさが特徴のレタスは、フレッシュサラダに欠かせない野菜の代表格です。サラダのほかにもサンドイッチやハンバーガーのトッピング、焼き肉を包むなど、さまざまなレシピに応用できるのが魅力となっています。

 栃木県内の生産は、小山市と下野市の農家94人で組織するJAおやまの「レタス部会」が中心です。春と秋の二期作で、現在、春レタスの出荷がピークを迎えています。通常の「ラップレタス」のほか、レストランやコンビニエンスストアなどで加工用として使われる「フレッシュレタス」、新鮮さをアピールする「朝採りレタス」を手掛けている部会員も。年間約100ヘクタールを栽培しており、出荷は年間約37万ケース(1ケース8~10キロ)に及びます。

▽検討会や視察実施

「JAおやまのレタスは品質がいいと市場で高評価をいただいています」と、同部会を担当するJAおやま営農部園芸課の鶴巻(つるまき)英(ひで)夫(お)係長。毎年、各部会員の農場を見て回って情報交換する現地検討会や、他県の先進地視察に積極的に取り組んでおり、今夏には東京青果市場の視察も予定しているそうです。「自分たちのレタスがどのように流通しているかを知ることで、生産意欲をさらに高めようという狙いです」と説明してくれました。

▽若さ際立つ青年部

 そうした研究熱心なムードを大いに盛り上げているのが、45歳以下の若手後継者でつくる「青年部」の22人です。ほかの生産地と比べて、メンバーの多さ、平均年齢30代前半という若さが際立っています。

 昨年3月から部長を務める斉藤達彦(さいとうたつひこ)さん(37)=小山市武井=は「青年部でも独自に現地検討会を行うなど切(せっ)磋(さ)琢(たく)磨(ま)しながら個々の生産技術を高めていきたいと考えています。みんなで一緒に頑張っていこうという雰囲気を大切にして、若手が安心して農家を継げる環境づくりにも努力していきたいですね」と意欲的です。

 実は、斉藤さんは昨年6月に結婚したばかり。妻の由紀子(ゆきこ)さん(33)は、これまで農業とは全く無縁だったそうで、今は夫の傍らでレタスの梱包作業などを手伝いながら勉強する毎日です。「農業は、家族が一緒に働けるところがいいですね。まだ力になれていませんが、ゆくゆくは夫やお義母さんに少しでも楽をしてもらえるように頑張りたいです」。はにかんだ笑顔は、まるで春レタスのようにさわやかでした。


◇◆◇ 雑学辞典 ◇◆◇

  • レタスの種類と調理法 玉レタス、リーフレタス、サラダ菜などさまざまな種類がある。日本では主にクリスプヘッド型の玉レタスが流通しており、サラダにして生食することが多い。また、みそ汁やスープの具、おひたし、蒸し煮や炒め物など家庭や料理店などで幅広く食材として用いられている。中国などでは中華炒め、鍋料理など加熱調理することが多く、葉だけでなく茎も食材となる。

  • おいしいレタスの選び方 茎の切り口が白く、みずみずしいものを選ぶ。古いと赤茶色に変色するため、新鮮さの目安になる。持ってみて軽いレタスは、葉が軟らかく味が良い可能性が高い。また、葉の緑色が濃すぎず、全体に弾力があることが、おいしいレタスを選ぶポイント。


次代を担う/農事組合法人 上松山 代表/添田武志(そえたたけし)さん(32)/
協業で「地域の田んぼ守る」

 農業生産の協業推進を目的とした「農事組合法人 上松山」を1月6日に設立しました。私の父親ら地域の農家6人で1981年から運営してきた「上松山共同機械利用組合」を会社組織に発展させたものです。「利用組合」のメンバーだったベテラン2人と世代交代した私たち若手3人の計5人でスタートしました。代表の私は、まだ若く未熟ですが、ベテランの方々にいろいろと学びながら経験を重ねていきたいですね。

 現在、小作契約している田んぼが約62ヘクタール。そのほか田植えや稲刈りなどの作業も請け負っています。仕事の内容は「利用組合」の時とあまり変わりませんが、これまでメンバーそれぞれの名義で出荷していたものを「農事組合法人」で一本化したことで作業のロスが少なくなり効率がアップすると思います。

 とにかく今は、田んぼや作業を任せていただいている方々の期待と信頼に応えられるよう精いっぱい努力していきたい。将来的には、コメ以外の作物にも挑戦したいですね。そうした取り組みを通じて地域の田んぼを守っていければと考えています。


ようこそJAへ/JAしおのや/「学習室」で地域と交流

 JAしおのやは「みんなの身近なJA」として親しんでもらえるよう、地域の皆さまとの接点づくり、JAのファンづくりに積極的に取り組んでいます。毎年、管内(矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町)の組合員や地域の皆さまを対象に「組合員の学習室」を開いています。

 今年の「学習室」は、6月10日に野菜の栽培講習会と農場研修会を開催します。JAの園芸担当者がナスやミニトマト、ネギなど代表的な野菜の栽培ポイントを紹介したあと、グリーンさくらの圃(ほ)場(じょう)で作物の生育状況を確認しながら現地研修を行います。開催場所はJA交流館(さくら市桜野1581)。開催時間は午後1時30分から。募集人数は60人です。参加者には野菜種子のプレゼントと、イチゴの摘み取り試食ができます。家庭菜園の方も大歓迎です。雨天決行となりますので、雨具・長靴を持参ください。さらに、8月には地産地消イベント「とちぎ和牛を食べよう!」を予定しています。 

【問い合わせ・申込先】JAしおのや 総務課電話028−681−7555


[写真説明]「安心安全で高品質なレタスを作っていきたい」と語るレタス部会青年部部長の斉藤さん

[写真説明]仲良くレタスの梱包作業を行う斉藤さんと妻の由紀子さん

[写真説明]農事組合法人 上松山 代表/添田武志さん

[写真説明]農事組合法人 上松山のメンバー