農業は楽しい アスパラも志も天高く

 丹精した土から凛と天に伸びる鮮緑のアスパラガス。大田原市の小山田尚哉さんは3年前に脱サラし、先祖が残した農地でゼロから農業を始めました。「先輩方が本当に親切に教えてくれて。農業は楽しいです」。

 高校まで野球一筋。卒業後は大手自動車会社に就職しましたが、兼業農家の先輩たちが「休日返上にも関わらずあまりにも楽しそうだった(笑)」。

 そこで家族や職場の先輩、近所の農家、JAに就農を相談。全国的に評価が高まっていた「那須の高原アスパラ」の生産を決意しました。

 JAなすのアスパラ部会の先輩が一対一でほ場づくり、定植後の管理などを指導。ビニールハウス建設の際は多くの先輩が手伝ってくれました。

 「畜産が盛んで良質な堆肥が入手でき、山の清らかな水も使える大田原のアスパラは柔らかくて、甘い。朝採りで鮮度も抜群です」。満面の笑みは充実した日々の証です。

 現在、45メートルのハウスが10棟。「品質の向上はもちろん、規模の拡大も目指したい」。グラウンドで流した汗は今、ハウスで輝きます。