ブロッコリーの出荷量が県内トップを誇るJAおやま管内で、秋冬ブロッコリーの出荷が最盛期を迎えています。 

 「ブロッコリーには、4月に出荷される春ブロッコリーと10月に出荷される秋冬ブロッコリーがあります。トンネルで栽培する春ものに比べて、秋冬ものは露地栽培のため、栽培の手間が少なくて済みます。JAおやまでは、春ものは約100トン、秋冬ものは10月から出荷が始まり、年内に約500トンを出荷しています」と教えてくれたのは、JAおやま営農部の日向野陽介さんです。

 小山市でブロッコリーを栽培する増山光功(ましやまみつのり)さんは、栽培歴40年の大ベテランです。試行錯誤しながらJAおやま管内にブロッコリー栽培を広めた先駆者的な存在で、ブロッコリー部会(会員104名)の部会長を14年間務めています。増山さんは、春と秋冬にブロッコリー栽培を行い、年間に1箱8㎏入りのダンボールで約2000箱を出荷しています。

 春のブロッコリーは甘みが強く、秋冬は香りが強いのが特徴です。JAおやまでは、花らい(花のつぼみが集まった食用部分)を傷めず、鮮度を保つために枝付きで出荷しています。おいしいブロッコリーは、花らいが堅く、小さく密にまとまっていて、こんもりと盛り上がっています。茎の切り口がみずみずしいものがよいそうです。

 「今年の秋冬ブロッコリーは、台風の影響もなく、昨年悩まされた「すす病」の発生も少なかったため、昨年よりも出来がよく、出荷量も1・5倍程度に増えそうです。栄養価が高く、安全・安心なJAおやまのブロッコリーをぜひ食べてください」と増山さん。12月下旬まで京浜方面に出荷される予定です。

課題はブロッコリーの通年栽培

 秋冬の出荷が終わり、春の出荷が始まるまでの1月から3月までの約3か月間、市場に栃木県産のブロッコリーがない空白期間ができてしまいます。この空白期間を埋めるため、冬に栽培・出荷ができるブロッコリーの品種を探すのが今後の課題だと増山さんは言います。

 

 毎年これと思う品種を選び試験栽培を行っていますが、これまですべて失敗しているそうです。原因は、12月になると土が凍り、生育が止まってしまうからです。春のようにトンネル栽培をする方法もありますが、コストや手間などの問題もあり、通年栽培・出荷の実現にはもう少し時間がかかりそうです。増山さんは、この冬も新しい品種による試験栽培を行う予定です。

【問い合わせ】JAおやま0285・25・3155

雑学辞典

ブロッコリーの茹で方 ブロッコリーは、ビタミンA(カロテン)やビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。お湯で茹でるとビタミンCが水に溶け出して失われてしまいます。電子レンジで加熱するとビタミンCの流出を防ぐことができます。

 ブロッコリー1株(250〜300g)を小房に分けたら、耐熱皿にのせ、大さじ1〜2の水を回しかけ、ラップをして電子レンジ「強」(600W)で3分加熱するとよいでしょう。