来月15日、県内で先行上映されるラブコメディー映画「キスできる餃子(ぎょーざ)」。舞台は「ギョーザの街・宇都宮」。都会とは異なる地方都市特有の空気感が伝わる作品となっている。
 

 テレビドラマ「アンフェア」シリーズの原作者としても知られる秦建日子(はたたけひこ)監督が地方の文化や暮らしを題材に手掛ける映画「地方創生ムービー2・0」の2作目。ヒロインを足立梨花(あだちりか)、相手役を「BOYS AND MEN」の田村侑久(たむらゆきひさ)が演じた。

 特に取りえのないパート主婦の藤田陽子(足立)は、ルックスはいいが生活力のない夫の浮気が原因で離婚し、シングルマザーとなってしまう。一人娘を連れて故郷の宇都宮に戻ったものの、実家のギョーザ店は既に廃業していた。

 

 ギョーザ店の再建に向けて奮闘する陽子だが、評価は芳しくない。そんな中、極度のスランプに陥り、周囲の目を避けるように宇都宮に来ていたイケメンプロゴルファーの岩原亮(田村)と出会う。

 互いにひかれ合う2人。しかし亮の何げないひと言が原因でけんか別れしてしまう。もやもやした思いを抱えながらも、陽子は店の再建を懸けたギョーザイベントへの出店、亮は海外挑戦を視野に入れた国内復帰戦と、それぞれの勝負の場に臨む。

 タイトルの「キスできる餃子」の意味は映画の終盤で明らかになる。25歳の足立、27歳の田村の若さあふれる演技に加え、ヒロインの娘役を子役の古川凛(ふるかわりん)が好演している。欲を言えば、本県出身の俳優をもっと起用してほしかったか。

 昨夏、宇都宮市内でロケが敢行された。作品にはJR宇都宮駅やオリオン通りといった街並みや有名ギョーザ店、カクテルバー、プロバスケットボールチーム「リンク栃木ブレックス」なども登場し、同市民、栃木県民なら思わずニヤリとしてしまうシーンがめじろ押しだ。1時間40分。

 全国公開は6月22日。