作家の秦建日子(はたたけひこ)さんは「地方創生ムービー2・0プロジェクト」を提唱している。地元発で地元で撮影し、全国に発信して評価される映画というのがコンセプトだ

▼秦さんは2004年に「推理小説」で小説家デビュー。同作は篠原涼子(しのはらりょうこ)さん主演の「アンフェア」としてテレビドラマ、映画化され大ヒットした。「HERO」「救命病棟24時」などの脚本も手掛けたヒットメーカーである

▼そんな秦さんに、三重県桑名市に住む友人から「映画で町を活性化させたい」との依頼が舞い込んだ。「自分の作品が視聴率といった数字だけでなく、一つの町に、社会にさまざまな貢献ができるかもしれない」と原作・脚本・初監督を引き受けた

▼資金はその時点でゼロ。周囲はこぞって反対したというが、多くの困難を乗り越え、桑名市発の映画「クハナ!」は16年に全国公開された。6月に全国公開の「キスできる餃子(ぎょーざ)」は地方創生ムービーの第2弾となる

▼宇都宮市が舞台のラブコメディーで、秦さんは先日のしもつけ21フォーラムでの講演で「映画を見終わった人は宇都宮でギョーザが食べたくなる」と自信を示した

▼主役の足立梨花(あだちりか)さんは、ドラマやCMで活躍し人気は急上昇中。多くの市民が撮影に協力し、カクテルなど宇都宮名物も随所に盛り込まれているという。公開が待ち遠しい。