「JAはが野は県内有数の梨の産地です。自然の恵みと自ら汗を流して梨を作り、それを皆さんに食べてもらいたい」。こう語るのは市貝町椎谷で梨を生産する横山実さん。幸水、豊水、あきづき、にっこりに加えて洋梨の「ル・レクチェ」を生産しています。

剪定で梨の品質が決まる

 父、忠さんの代から梨生産を始めました。会社員生活を経て2010年、30歳の時に後継者となりました。「今まで特に手伝いらしい手伝いはしてこなかったので、最初の1年間は覚えるのに必死でした。父からは言葉で技術を教わるというより、仕事を見ながら覚えていったという感じです。そんな中でも父の『手をかければそれだけいいものができる』という言葉は今も胸に刻まれています」。
 「まずは剪定から始めましたが、どの枝を切ればいいのか、というところから始まりました」と振り返ります。高品質でかつ収穫量を増やすために最も重要な作業が「剪定」です。「今も選定作業が一番神経を使います。どの枝を残して、どの枝を切るかで梨の品質が決まってきます」

新栽培方法も導入

 3年ほど前から新しい栽培法にも取り組み始めました。「盛土式根圏制御栽培法(根圏栽培)」という方法です。地面に根を遮るシートを敷き、その上に培土を盛って樹を育成します。「通常の栽培方法よりも糖度が高いですね。これからもおいしい梨を生産し続けるために、仲間といろいろ情報交換して改良していきたいと思います」。現在、JAはが野梨部会の研究部長として、高品質の梨栽培、剪定の技術向上などに取り組んでいます。
 将来は「老木化が進むので木の植え替えが必要ですね。根圏栽培は省力化にもつながるので、そうした新しい技術を取り入れながらおいしい梨を作っていきたいと考えています」と話しています。

 

 雑学辞典

JAはが野の梨 JAはが野の梨生産量は県内全体の約3分の1を占めています。すっきりとした甘さの「幸水」、甘酸っぱくみずみずしい「豊水」、柔らかな果肉とさわやかな甘みの「あきづき」、大玉でしまった果肉・しっかりとした甘さの「にっこり」などを栽培しています。