「きょうは、あのトマト入荷しているかしら」。「これはどんな風に料理するの」。常連客から直売所の女性スタッフに、次から次へと声がかかります。決して大きな店舗ではありませんが、所狭しと並べられた新鮮野菜と、時折笑い声も聞こえるアットホームな雰囲気が、利用者を温かく迎えてくれます。

 農産物直売所「あんあん五十部(よべ)」は2010年3月に、JR両毛線沿線のJA足利三重支所の駐車スペースを整理しオープンしました。近隣の住民を中心に1日平均約150人の来客があります。直売所スタッフの黒澤(くろさわ)みね子(こ)さんは「お客さまとの会話を大切にしています。お客さまから教わることも多く、品ぞろえの参考にもしています」と笑みがこぼれます。

 JA足利は管内に五つの直売所を持っていますが、生産者がJA足利直売所部会に会員登録すると、どの直売所にも自由に農産物が納入できるシステムをとっています。そのため「あんあん五十部」にも足利市全域から新鮮な商品が集まります。直売所を担当するJA足利の古郡典明(ふるこおりのりあき)さんは「地域の皆さんに、安全・安心に配慮した農産物を届けられるようにと生産者と一体となって頑張っています」と話します。

 この時季、店頭にはJA足利が誇る統一ブランド「あしかが美人」に認定されたイチゴ、トマト、ダイコンなどが並んでいます。このほか新鮮野菜はもとより、加工品、地元企業生産の食料品、弁当などもそろいます。スタンプカードも実施していて、常連客獲得につながっています。

  1日おきに自転車で訪れている足利市緑町、川田英子(かわだえいこ)さんは「自宅の近くには八百屋さんがなくなってしまい困っていましたが、こちらには新鮮なお野菜がそろっていて助かっています。お弁当もとってもおいしいの」と笑顔でした。

【所在地】足利市五十部町388の1(JA足利三重支所敷地内)
【営業時間】午前9時30分~午後5時
【定休日】なし(臨時休業あり)
【駐車場】10台
【電話】0284・64・8903

[写真説明]所狭しと色とりどりの新鮮野菜が並ぶ「あんあん五十部」
[写真説明]あんあん五十部