1998年の開設当初から「地場産」「朝取り」にこだわり続けて16年。「うちは常に品質勝負。ちょっとでも変な品物を出す組合員がいたら、即『イエローカード』ですよ」。オープン時から豊岡農産物直売組合の組合長を続ける狐塚博成(こづかひろなり)さん(74)は、そう言って満面の笑みを浮かべました。

 現在、組合員は約140人。売り場では昔からコメ、ニラ、キュウリ、ダイコン、ハクサイなどに根強い人気があり、2003年には県の「フレッシュ農産物供給事業」の適用第1号として、川治温泉の旅館に朝取り野菜を供給したこともあります。最近ではメロン、ズッキーニなど新しい農産物に挑戦する勉強熱心な若手が増えているといいます。

 品ぞろえが寂しくなる時季もありますが、そんな場合でも市場から仕入れることはしないそうです。その理由について、狐塚さんは「市場に頼ると、品ぞろえがスーパーと同じになってしまう。地場産にこだわることで地域づくり、人づくりにつなげたいんです」と説明してくれました。

 買い物に訪れていた近所の主婦手塚ツギ子(てづかつぎこ)さん(77)は「トマトもナスも新鮮でおいしい。早く来ないと売り切れてしまうんです」とニッコリ。

 同直売所ではイベントにも力を入れていて、天然氷のかき氷などを振る舞う夏場の「感謝祭」や、旬な野菜を安価で販売する冬場の「収穫祭」は特に人気が高いそうです。

 JAかみつがで直売所を担当する那珂道高(なかみちたか)さん(27)は「ここでは新鮮な農産物が買えますし、地元の人との触れ合いも楽しめます」とアピール。さらに「若い人たちに地場産の素晴らしさを知ってもらい、自分も作ってみようと思ってもらえたら」と期待していました。

【所在地】日光市大桑町1142
【営業時間】(11~4月)午前8時~午後4時 (5~10月)午前8時~午後5時
【定休日】年中無休(1月1~5日を除く)
【駐車場】普通車約30台
【電話】0288・21・8816

[写真説明]新鮮な朝取り野菜が並ぶ豊岡農産物直売所
[写真説明]豊岡農産物直売所