旧烏山町中心部に位置する「とりたて野菜直売所」は、県内初の農産物直売所。約50平方メートルのこぢんまりとした店舗ですが、1日平均70人、多い日は100人を超える客が来店します。

 店内には、ホウレンソウ、ナス、ズッキーニ、レタスなど、JAなす南の青空市協議会会員100人が生産する新鮮な農産物が並びます。

 この直売所で働いて21年になる池沢アイ子(いけざわあいこ)さん(75)は「ここで販売している野菜は、見かけは不格好だけどすごく安い。鮮度が落ちた野菜はすぐに下げるようにしているから、新鮮でおいしい野菜を、安く買いたい人にとっては穴場ですよ」と教えてくれました。

 これからの時期は、新ジャガ、キャベツ、葉付きダイコンも店頭に並ぶそうです。買い物に訪れた近所に住む主婦は、「近くのスーパーでも野菜は買えるけど、ついついここに来ちゃいますね。ここには和みがあるから。やっぱり、お店も人が肝心ですよね」と話します。

 店舗の一画には、お茶が飲めるスペースもあり、生産者と客がお茶を飲みながら野菜や料理についての勉強会が始まることもあると言います。

 「烏山、南那須には、直売所はたくさんありますが、JAの『冠』が付くのはうちだけ。お客さんは安心して買いにくるから、私たちも恥ずかしくないものを、と心掛けています」と話すのは、協議会会長の大(おお)窪(くぼ)金(かね)夫(お)さん(74)と、副会長の阿久津修一(あくつしゅういち)さん(75)。二人は毎日のように商品チェックを徹底しています。

 40年近くも長きにわたり地域住民に愛されているのは、生産者、販売員、JAの思いが一つになっているからかもしれません。

【所在地】那須烏山市初音7−8
【営業時間】午前8時半~午後2時
【定休日】祝日、年末年始、お盆期間
【駐車場】約10台
【電話】0287・84・0731

 [写真説明]新鮮な農産物が並ぶ「とりたて野菜直売所」の店内。多い日は100人以上が来店する
 [地図あり]とりたて野菜直売所
 [写真説明]とりたて野菜直売所