
県内中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を後押しする「DXが中小企業を変える! DX推進セミナー」(下野新聞社主催)が5日、宇都宮市内で開かれた。経営者らがDXの目的や導入事例などを講演した。
自動車メーカー向けの部品などを製造するダイヤ精機(東京都大田区)の諏訪貴子(すわたかこ)社長が「中小企業におけるDX経営改革」と題し、特別講演した。
2004年に32歳で社長に就任後、これまでに製造工程などの進捗(しんちょく)管理システムの更新をはじめ、社内でDXを推進してきた諏訪社長。21年には、見積もりや受注情報を一括管理できるシステムを導入した経験などを紹介し、「システム導入後、目に見える効果はすぐには出なかったが、営業利益、経常利益では明らかに差が出た。まずは3週間使い続け習慣化させることが大切」と述べた。
このほか、TMC経営支援センター(那須塩原市)の葛西美奈子(かさいみなこ)社長やNTT東日本栃木支店(宇都宮市)の小林博文(こばやしひろふみ)支店長が講演した。(仁平裕人(にへいひろと))