気になる話題をアンケートで掘り下げる「子育てリサーチ」。今回は、お得に買い物ができ、県内でも販売されている「プレミアム付き商品券」について無料通信アプリLINEの「はぐくもっと」登録者に聞いた。67%の人が購入し、飲食店やコンビニなどさまざまなお店でお得に買い物をしていた。一方で、「使えるお店を増やしてほしい」「サイトの取扱店検索が使いにくい」など課題もまだありそうだ。

アンケートは9月10~13日に実施し、20~60代の63人が回答した。同商品券は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んでいる購買意欲を高め、地域経済を活性化させようと自治体や商工会などが販売している。多くが1セット5千円で10~30%を還元しているが、那珂川町は破格のプレミアム率120%で観光応援クーポンを販売、完売した。
購入冊数の平均は4・8冊で、24冊も買ったという強者も。同商品券を購入した人のうち40%の人が、県の「とちぎ応援プレミアムチケット」と、宇都宮市の「宮の食べトクチケット」など各市町などが発行する商品券の両方を買っていた。各市町などが発行する商品券のみを買った人が40%、県の商品券のみを選んだ人は20%に留まった。だが、県の商品券は利用・販売期間が延長され取扱店も増えていることから、購入者が急増している。
同商品券を使用した場所で最も多かったのは「飲食店・和洋菓子店・ベーカリー」で商品券購入者のうち83%が利用。続いたのは「スーパー・コンビニ」(26%)で、主に飲食・食品で利用する人が多かった。
各商品券利用者からは「お得で魅力を感じた。ぜひ続けてほしい」「還元率に満足」「消費を助長するのでいい」と取り組みを評価する声が挙がる一方、「よく行くお店では使えない」「取扱店の検索サイトが使いにくい」などと利用するに当たって使いづらさを指摘する意見も出ていた。国が行う予定のGo To イートキャンペーンと同商品券をどう使い分けるかを考えている人もいた。
購入しなかった人からは「購入方法が分かりにくく面倒」「よく行くお店で使えない」といった声があった。

県より宇都宮市の方が、還元率が高くて魅力があった。
(宇都宮市、48)
使用できる店を前もって調べるのが煩わしい。
(下野市、36)
県の商品券は利用できる店が多く、1枚500円ごとの券なので購入した。市町ごとの商品券だと、宇都宮市のようにお店がたくさんある地域はいいが、小さい町では使い切れないことを懸念して、たくさん買うことができない。また壬生町は1枚1千円の券なので使いにくい。
(壬生町、35)
普段あまり行く機会のない近所の個人飲食店を利用応援し、親子でおいしい食事をいただいてます。
(宇都宮市、42)
マイナンバーカードのマイナポイントのように、電子マネーとして決済できると便利だと思います。
(下野市、41)
県の商品券が使えるのに、とちまるくんのポスターやシールを貼りたくなくて店先で宣伝していないお店がある。デザインをシンプルなものにした方が、お店側も受け入れやすいかも。
(下野市、32)
郵便局以外でも販売してもらえるとありがたい。郵便局だと待ち時間が長くて、仕事のお昼休憩の時間中に買いに行くのが大変。
(小山市、34)
商品券は「お得感」も重要ですが、それ以上に「使い勝手」が購入の決め手になると思います。初めは「県の方は使える場所が少ない」と聞いて買いませんでした。でも今後は使える店舗が増えそうなので、これから買おうと思っています。
(宇都宮市、48)
「Go To イート」が始まると、その食事券とネット予約を合わせた方が還元率がいいので、飲食店では県と宇都宮市の商品券は使わなくなりそう。
(宇都宮市、40)