気になる話題をアンケートで掘り下げる「子育てリサーチ」。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行して初めてとなる夏休みの家族旅行について、無料通信アプリLINEの「はぐくもっと」登録者などに聞いた。旅行に行くと答えたのは、昨年の同時期に実施したアンケートでは38%だったが、今回は69%と約30ポイントも上昇。旅行意欲が回復し、コロナ禍前の日常に戻りつつありそうだ。

アンケートは6月中旬に行い、10~50代の62人が回答。そのうち、「夏休みに家族で旅行行く予定がある」と答えたのは43人だった。
旅行先(複数回答可)のトップは、本県以外の関東で12人。本県(11人)、近畿(6人)、中部、沖縄(各5人)と続いた。海外に行く人は3人で、国内旅行が主流となっている。
旅行期間は最多が2日間(33%)で、3日間(28%)、日帰り(14%)と、3日間以内が6割を占めた。1週間以上の長期旅行に行く人は9%だった。

費用の予算は59%が「10万円以下」で、本県を含めた関東を旅行する人に多かった。「10万~20万円」が19%、「20万~30万円」が7%、「30万~40万円」が9%、「40万~50万」が2%、「50万円以上」が4%。日数にあまり関係なく沖縄、北海道、海外など遠方に旅行を予定している人に高額な傾向が見られた。
自由記述では「久しぶりに遠出したい」「コロナが5類になったので、数年ぶりに祖父母も一緒に行くことになり、楽しみが増えた」「マスクをしていない子どもたちの姿をたくさん写真におさめたい」と、コロナ禍で我慢していた旅を満喫しようとする人が多いようだ。その半面「コロナ禍が落ち着き、人があふれてきているので、遠出はまだしたくないので、近県で日帰りにする」と不安を漏らす人もいた。
海外に行く人は「やっと行けてうれしい」という声の一方、「円安や国際線運賃の高騰が家計に大打撃」と経済情勢が家計に影響している様子がうかがえる。旅行に行かない人からも「物価が高いので旅行なんて無理」「夏休みは高くて混むため、夏休み以外で旅行する予定」との声があり、こちらも経済情勢が判断に反映されている模様だった。
◇コメント集
コロナによる制限もなくなってきたので、久しぶりに遠出したい。子どもにも普段できない経験をさせてあげたい。(栃木市、30代女性)
海外旅行に制限なく行けるのがとにかくうれしい!しかし、円安や国際線運賃の高騰が家計に大打撃で、旅行先選びが大変でした。(宇都宮市、40代女性)
久しぶりに出かける予定を立てました。体調を整えて迎えたい。(那須塩原市、40代女性)
泊まりがけは、数年ぶり。思い切り楽しみたい。(鹿沼市、40代女性)
物価が高いので旅行なんて無理。(矢板市、40代女性)
コロナが5類になったので、数年ぶりに祖父母も一緒に旅行に行くことになり、楽しみが増しました。(大田原市、40代女性)
コロナ禍があけたので、ゆっくり帰省したい。(宇都宮市、40代女性)
マスクをしていない子どもたちの姿をたくさん写真に撮りたい。(宇都宮市、40代女性)
子どもは夏休みでも私は仕事。お盆に帰省してお墓参り、兄弟家族と集まり食事が定番。なかなか皆が集まることがないのでそれが楽しみ。(鹿沼市、50代女性)
大人も子どもたちも今年こそ思い切り楽しみたい。ただコロナがまだまだ怖いので、ワクチンを接種してから旅行に行く予定。(宇都宮市、40代女性)
子どもが6年生で、子ども料金で行けるのを理由に電車旅をしてみたい。来年は中学生になり部活動て忙しくなるだろうから、この夏休みの長さを利用してあちらこちらへ行く計画を子どもと立てたい。(下野市、50代女性)
日常が少しずつ戻ってきているので、子どもの行きたい所へ連れていったり、やりたいことをやらせてあげたり、積極的に動きたい。(宇都宮市、40代女性)