気になる話題をアンケートで掘り下げる「子育てリサーチ」。海や川、プールの恋しい季節が近づく一方、4月に富山県のスイミングスクールで5歳児が亡くなってもいて、事故には十分注意したい。水の事故に関し、無料通信アプリLINEの「はぐくもっと」登録者らに聞いた。家庭で取り組む主にレジャー時の事故対策については、「体調管理を含め、子どもから目を離さない」との回答が最も多く、自由記述では、海などでヒヤッとした経験についても寄せられた。
アンケートは5月中旬に行い、30~50代の子どもを持つ男女38人が回答した。

海や川、プールのレジャー(水泳教室含む)で、子どもが溺れたり溺れそうになったりしたことがあるかを聞いたところ、「溺れそうになった」が5人。33人は「特にない」とし、「溺れた」とする人はいなかった。溺れそうになったと答えた人は、4人が「プール」と回答。「その他」が1人だった。

複数回答で聞いた、家庭で取り組む主にレジャー時の事故対策については、「体調管理を含め、子どもから目を離さない」が33人で最多。「水深や水流、危険なもの・状況がないか確認する」25人、「浮輪など浮具を持たせる」16人などと続いた。
自由記述では子どもの水の事故に関する経験談や、水の事故を意識した家庭での取り組みなどを尋ねた。
「浮輪がお尻の位置にずれてもがいていた」ことがあり、浮具があるから安全とは限らないと感じたとする人のほか、離岸流の怖さを語った人も。海で発生する離岸流は、岸から沖に向かう非常に速い流れのことで、「泳ぎに自信のある夫だったが本当に危なかったと話していた」などと明かした。入浴時など、日頃から水の怖さを伝えるようにしているという声も目立った。
◇コメント集
水難事故が怖くて自然の川や海に入らせたことがないが、経験しないと学べないこともあるので、どこまで制限するか難しい。(宇都宮市、30代女性)
ライフジャケットやラッシュガードなど、できるだけ肌の露出に気を付けることはケガの予防になると思う。半袖、短パン、サンダルなどで川遊びを楽しむ家族を見かけると、大丈夫かなと思うこともあります。(宇都宮市、40代男性)
使用後はお風呂の水を抜く。子どもだけで遊ぶ場合は川に近づかないよう話す。学校のプール以外は子どもだけで行かせない。(佐野市、50代女性)
お風呂でも、「水は怖い」と子どもに言い聞かせています。(宇都宮市、50代女性)
通学路に田んぼや用水路があるので、雨が降った後に水量が多くなることや流れが速くなり危ないことなどを、見ながら伝える。(さくら市、40代女性)
とにかく子どもから目を離さない。私自身、溺れたことがあり苦しさを体験しているので、過敏になっていることもある。先日大洗に行き、東日本大震災時の津波のラインを見ながら、津波などについて話をした。(日光市、40代女性)
妹が未就学児だった頃、浮輪を使って上手に息継ぎしながら泳いでいるのかと思ったら、お尻の位置に浮輪が来てしまい、バランスを崩してもがいていただけでした。浮輪を使っているからと、安全ではないということを知らされました。(日光市、40代女性)
水の事故の報道があるたび、うちでも起きるかも、と緊張します。(宇都宮市、40代女性)