テレワークする本紙記者。原稿を書いていても、子どもはママのすぐそばに

新型コロナウイルス感染防止のため、県内の企業や役所などで広がりを見せている「テレワーク」。同様に幼稚園が休園、保育園や学童保育は利用自粛を促したため、子どもを世話しながら家で仕事をする人たちも。しかし「邪魔される」と仕事に集中できずパフォーマンスが低下するなど苦労している姿が浮き彫りになった。

 小学3年と4歳の子どもがいる宇都宮市、女性(38)は、隔日で在宅勤務と出勤をこなす。「保育園から利用自粛を要請されているけど、いると仕事にならない」と下の子は保育園に預けている。それでも上の子の小学校の課題を見たり、オンラインになった子どもの習い事に付き合ったりしながら行う仕事は思うようにはかどらない。

 「仕事の生産性はいいところ40%。仕事の量は減らないので、子どもが寝てから仕事をする日もある」と吐露し、寝不足気味だ。先行きが不透明な中で子どもの家庭学習の量が多くなれば、自身への負担もさらに増えることが予想され、働き方について改めて考えているという。

 「仕事でテレビ電話をしていたら、子どもが入ってきたり、騒いだり大変だった」と苦笑する宇都宮市、会社員男性(34)は、妻の出勤後に小学1年と4歳の子どもを見ながら家で仕事をする。「家にいれば感染リスクは下がるが、邪魔されて仕事はほとんどできず、イライラしてしまう」とジレンマを抱える。

 在宅勤務は子どもにも変化をもたらした。家に一日中いることでストレスがたまり、ちょっとしたことでけんかに。子どもが動画サイトを見る時間も増えた。気晴らしをさせようと仕事の合間に公園へ連れて行き、動画については「仕方ない」と目をつぶっているという。

 一方で「子どもを1日見るのは大変だと分かった。妻は仕事をしながら、育児や家事などやっていてすごい」と、妻の日頃の大変さを知るきっかけにもなったようだ。

 産業医も務める梅園医院(宇都宮市)の梅園恭明(うめぞのやすあき)院長は「思い通りに動いてくれないのが子ども。親の姿が目に入ると構ってくれそうと思って近づく。同じ部屋にいるにしてもついたてや仕切りを作って、空間を分けるのも工夫の一つ。普段は子どもに見せられない仕事をする姿を見せられるいい機会と捉えてみて」とアドバイスする。

 

育児、仕事 同時併行で疲労倍増

本紙記者座談会 本音で語るテレワーク

 下野新聞社でも感染防止のために一部の職場でテレワークが導入された。くらし文化部でもテレワークの日が設けられ、子育てをしながら奮闘中の記者3人がその本音を語る。

 記者A(子・小学2年、4歳)

 記者B(子・2歳)

 記者C(子・2歳)

   ◇    ◇   

 A 仕事に割り込んできたり、兄弟げんかを始めたりと、ワンオペの休日以上に、育児と仕事が同時のテレワークの日は何倍も疲れとストレスがたまって、体調が崩れそう。最近は全てをこなそうとするのは諦めて、出社の日に集中して仕事をするようにしてる。

 B 子どもが「家で仕事中」というのが理解できず、「家にいる=遊んでくれる」と思っていて、ずっと「遊んでよ」と言われてつらい。おもちゃを増やして、一人で遊んでもらうものの、あまり時間は持たず。

 C 私も仕事にならないので、きちんと仕事をしたい日は実家に預けるが、子どもはテレビ見ているか食べているか。自宅で面倒を見る日は、昼寝したタイミングに1、2時間仕事ができれば上出来。

 B 3人とも苦戦してますね。子持ちテレワークは仕事にならないから、登園自粛の段階で特別休暇を取得できるようにするなど何か支援がほしい。

 A 感染防止ありきで急に始まったからか、国などの支援策がまだ不十分だよね。親にまかせっきりで、親が負担を強いられているのが現状になっている。

 C 食事におやつ代、仕事してる間に遊んでもらうためのおもちゃ代や書籍代と、出費も急増中。子どもの遊びのバリエーションが増えたのはいいけど、テレワークはお金もかかる。

 A いろいろと大変だけれど、普段は仕事で子どもと過ごす時間が少なくて申し訳ないと思っているから、子どもとこんなに長く一緒にいられるのはうれしいとも感じる。あと、いつも子どもを見てくれている保育園や学童保育のありがたさが身にしみるね。

 B、C そうですね。