「地域の活力アップ」はJAの願いの一つです。合併後のJA佐野でも発足当初から「地域に親しまれる役割を担う施設を」と8年前、旧葛生町内に農産物直売所を発足させました。

 同町内の生産者が直売部会を構成し、キュウリ、ナス、トマト、ネギなどの生活に欠かせない作物を中心に約30品目を販売しています。部会員はわずか14人、小さな店構えではありますが「地域への思いやり」にあふれています。高齢世帯の多い地域性に合わせ少量の袋詰めを心掛け、同部会で賄えない作物は佐野市植下町の佐野観光農園「アグリタウン」から調達するなどの対策をとっています。

 直売部会の金原富三さん(75)は、「山あいの小さな街が少しでも元気になるよう、みんなに喜ばれるものを…。そう願って運営しています」と言います。天候不良の続いた今夏、野菜の値段が高騰した時期にも部会員に呼びかけトマト、キュウリ、ナスは100円均一で販売し続けたそうです。

 「地域の元気づくり」を目指してきた直売所ですが今年8月からは、地域住民以外にも広くアピールしようと近隣の「サンモリッツカントリークラブ」(同市牧町)に呼び掛け、ゴルフコンペなどの賞品に直売所の「野菜セット」を活用してもらっています。県内外から訪れるゴルファーに直売所を認識してもらうことを狙い「さらなる活性化を」と意欲的です。

 葛生は「仙波そば」で有名ですが、おいしいお米の産地でもあり、「あおぞら美人」(コシヒカリ)のブランド名で販売しています。新米の季節には同直売所にも初入荷の時期の問い合わせが入るそうです。24日には同直売所で「新米まつり」を開催。葛生産の新米3合を先着200人にプレゼントする予定です。

【所在地】佐野市葛生西2の9の6

【営業時間】午前8時半~午後5時(土曜 午前8時半~正午)

【定休日】日曜(年末年始は12月31日から1月4日まで休業)

【駐車場】約30台

【電話】0283・85・3092

 [写真説明]「地域の活力アップのために」と8年前に開設された葛生農産物直売所=佐野市葛生西2丁目

 [写真説明]国道293号「葛生バイパス」沿いの看板が目印