『U字工事福田薫さんの両親(下)』はこちら

U字工事の福田薫さん(左)と益子卓郎さん

 栃木弁の漫才で人気の漫才コンビU字工事の福田薫(ふくだかおる)さん(42)。父保(たもつ)さん(77)と母豊子(とよこ)さん(73)に子育てを振り返ってもらった。


 豊子さん 薫は3歳上の兄がいる2人兄弟です。難産で、出てきた時に泣かなかったので死んでしまったと思いました。先生が逆さにしたり、たたいたりしてやっと泣きました。本当にほっとしました。
 保さん 眉がつり上がっている赤ちゃんで、誰も「かわいい」と言ってくれませんでしたが、お兄ちゃんは「かわいい」「抱っこしたい」と言って、溺愛していました。お兄ちゃんがかわいがっていたので、薫はお兄ちゃんに従い、お兄ちゃんの友達は自分の友達という感じでした。

3歳上の兄に抱っこされる赤ちゃんの時の薫さん


 豊子さん 名前はお兄ちゃんの時は夫と夫の母が付けたので、薫は私が名付けました。私の同級生のお父さんに直木賞作家がいて、その同級生とその弟がとても優秀だったので、あやかって医師になった弟さんの名前から付けました。
 体が弱く、アレルギーもありました。生後半年で小児ぜんそくになり、1歳の時は2、3カ月入院しました。小学校の修学旅行の前には「行きたくない」と言い出しました。話を聞くとアトピーがひどく、みんなに見られるのが嫌だと言うのです。アトピーでかゆくてかいてしまい、下着に血が付くほどでした。かかないように自分で手を縛っていたのを、私たちにも言えずにいました。その後、薬をもらい、修学旅行に無事行けました。今は健康になって良かったですが、お酒の飲み過ぎが心配ですね。
 絵画が得意だったので、小学2年頃から絵画教室に通いました。小学生の時、お兄ちゃんの友達の夏休みの絵の宿題を代わりに描き、バイト代をもらって「もうけた」と喜んでいました。高校生になっても絵画教室をやめるとは言わず、学校帰りに寄っては絵を描いていました。今でもその時の油絵を飾っています。
 感情豊かな子に育てたかったことと、手で弾くので頭の活性化になればと、バイオリンも4歳から小学6年まで習っていました。

いとこたちと食事をする3歳頃の薫さん(左から2番目)

 保さん 性格は人に合わせられる、調子のいい子です。次男坊の性分でしょうね。お兄ちゃんが怒られるのを見て、自然とこうすると怒られ、こうすれば褒められると分かっていた。
 私は人に迷惑を掛けず、真面目に育ってほしいと思っていました。怒らず、見守るです。子どもとの時間を大切にしたいと、サッカーをしたり、その日の出来事を話したりしましたね。