しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の4月例会が12日、宇都宮市内で開かれ、作家で映画「キスできる餃子(ぎょーざ)」の監督・脚本を手掛けた秦建日子(はたたけひこ)氏(50)が「映画製作は地方創生のツールとなり得るか?」と題して講演した。

 秦氏は2016年、地方創生ムービーとして、三重県桑名市を舞台に地域の文化や歴史を表現した作品を初めて手掛け、宇都宮市を舞台にした「キスできる餃子」は2作目。

 「少子化や街の人口が減っていく、都市圏に出た人をふるさとにどう呼び戻すかなど、街ごとにいろいろなテーマがある」と現状を指摘し、「地方創生ムービーは地元からのリクエストが最優先。地元がロケ地を貸すだけでなく主導権を持ち、製作側がついて行くという連動が生まれると、さらによい映画が作れる」と展望を語った。

 また、同映画について、市内で行ったロケの裏話も披露。6月の公開を控え、「映画を見た人は必ずギョーザが食べたくなる。宇都宮に本物のギョーザを食べに行こうと思ってもらえると思う。映画がきっかけで、観光客が増えるなど市の経済にプラスの影響があれば」と期待を込めていた。

 秦氏は東京都出身で早稲田大法学部卒。金融会社勤務を経て1997年から作家活動に専念。テレビや映画で大ヒットした「アンフェアシリーズ」の原作などを手掛けている。