楽天ゴールデンイーグルスコーチ岡田幸文さんの両親(下)はこちら

 長年プロ野球選手として活躍し、今年から東北楽天ゴールデンイーグルス1軍外野守備走塁コーチに就任する岡田幸文(おかだよしふみ)さん(36)。父幸久(ゆきひさ)さん(60)と母元子(もとこ)さん(60)に子育てを振り返ってもらった。


 元子さん 幸文は3人きょうだいの真ん中、次男として生まれました。宇都宮の二荒山神社に名前をもらいに行ったところ、候補の中に「幸文」がありました。主人の名前が含まれていたことと、長男も7月(文月)生まれで「文」という字が入っていたので、「幸文」に決まりました。
 幼い頃から幸文は自分で決めたことを曲げない頑固な性格で、保育園に行く時に私が服を選ぶと「今日はこれじゃない」と親の言う通りにせず自分で服を選んでいました。また体を動かすことが大好きで、兄と一緒にキャッチボールをしたり、1人で自転車に乗れるよう特訓したりしていましたね。

七五三で神社にお参りする5歳の幸文さん

 幸久さん 私自身も野球をやっていて地元チームの指導をしていたこともあり、休日は子どもたちを練習や試合に連れて行っていました。そういった環境もあってか、2人とも自然と野球をやることになりました。
 二つ上の長男が小学3年生で野球を始めると、負けん気の強い幸文は「自分もやりたい」とせがんできました。地元の学童チームは3年生から入れることになっていましたが、先生に頼みこんで1年生だった幸文も練習に交ぜてもらえるようになりました。
 元子さん 野球を始めてからは、学校から帰ってくると練習着に着替えてすぐ練習に行くという生活でした。自宅に帰ってきて息抜きに何をするのかと思いきや、野球ゲームをやっていて。文字通り、朝から晩まで野球漬けでしたね。
 ある時は風邪をひいて学校を休んだにもかかわらず、放課後になると「(風邪は)治った」と言って練習に参加しようとしたことも。さすがにその時は帰されてしまいました。

 幸久さん 小さい頃から「プロ野球選手になりたい」ではなく、「プロ野球選手になる」とはっきり言っていました。試合になるとガチガチに緊張してしまう長男と違い、幸文はいつも平常心のままで際どい球を取ったり、ヒットを打ったりしていました。
 平常心を保ってプレーすることは、教えてできるものではありません。他のチームメートや保護者のことを考えて口には出しませんでしたが、「この子はもしかすると、大きな舞台でやっていけるのかもしれない」と思っていました。