智子さん インターネット動画サイト「ユーチューブ」にアップした優衣の動画をテレビ制作会社の方が目にしたのをきっかけに、中学2年生でテレビ東京の「THEカラオケ★バトル」に出演することになりました。初出場で初優勝し、2度目の出演で連覇しました。その後からは「U-18四天王」として、新人の子たちに挑まれる立場になりました。

8歳ごろの優衣さん(前列中央)

 裕介さん 番組出演が決まると、カラオケで30曲くらい歌ってみて高得点が出やすい曲をピックアップします。歌い込んで絶対に高得点が出る“鉄板曲”に仕上げるのですが、他の出演者とかぶると選曲し直さなくてはなりません。1曲を仕上げるのに何度もカラオケに通うので費用もかかりますし、鉄板曲に仕上げたにもかかわらず歌選びからやり直すと、本人のモチベーションも下がってしまいます。家族でサポートするのは大変でした。

 番組の収録には家族みんなで参加しています。ある時は収録当日の朝に親子げんかをしてしまい、優勝どころか予選敗退してしまったこともありました。精神的に追い詰めてしまったことを反省し、本番前は言いたいことがあっても我慢して優衣の不安を受け止めるようになりました。部活動の大会と同じで、親子で戦っているような感覚です。

幼少期の写真を見ながら優衣さんの幼少期を振り返る裕介さん(右)と智子さん

智子さん 高校生になると、海外の大学進学に有利な「国際バカロレア(IB)」資格が取れるプログラムを受けました。その頃にはテレビの影響もあって各地からイベント出演の依頼があったので、歌手活動と番組出演の準備、IBの勉強と大学受験対策を同時に行っていました。

番組出演とIBの課題が重なった時期は、学習塾とカラオケを行ったり来たりして、移動中の車内でお弁当を食べることもよくありました。精神的に不安定になることも多かったですが、本人は何よりもやりたいことが歌でしたので、なんとか持ちこたえてくれました。

裕介さん 昨年春に12年間通ったぐんま国際アカデミーを卒業し、慶応大環境情報学部に進学しました。大学では音楽の研究を行っており、好きなことを学んでいることもあって充実した毎日を過ごしているようです。

智子さん 精神的にも解放されたみたいで、自分を磨くためにピアノやボイストレーニング、ヨガにも励んでいます。今後はカラオケという枠から離れても、歌手・堀優衣としての地位を築いていってほしいですね。

もっと聞きたい!

家族のエピソード

 「小学生の時は寝起きが悪かったので、起こす時にくすぐって起こしていました。一日の最初に聞く音が『アハハハハ』と笑い声になるので、毎日楽しく過ごしてほしいという意味もあって続けていました」(智子さん)

 好きな食べ物

 唐揚げ、カルボナーラ、とんかつ

 「油分を取ると喉が滑らかになるので、歌う直前によく唐揚げを食べています。大好物でもあるので、モチベーションアップにもなっているみたいです」