下野新聞社は4日までに、県内の上場企業20社に対して新卒採用に関するアンケートを実施し、2019年4月入社の実績や20年4月入社の計画についてまとめた。実績と比較した採用方針を聞いたところ、最も多い回答は「前年並み」で12社。学生優位の売り手市場が続く中、前年並みとした企業の中に「実績を下回らないようにしたい」と話す担当者もおり、採用意欲の高い状況が続いている。

 アンケートは3月下旬~4月上旬に実施した。採用方針で「増やす」と答えたのは6社、「減らす」は2社だった。

 「増やす」のはレオン自動機、東京鉄鋼、コジマ、グランディハウス、大日光・エンジニアリング、フライングガーデン。コジマは実績比33人増の150人を計画する。

 理由(複数回答)については、6社とも「将来を担う人材の確保」を選び、東京鉄鋼、コジマ、グランディハウスは「業務拡大」も選択した。その上で増やしたい人材(複数回答)を尋ねると、レオン自動機、東京鉄鋼、大日光・エンジニアリングが「技術系」、コジマ、グランディハウスが「大卒」などを挙げた。

 ある企業の担当者は「採用活動が早まっている」と指摘する。年明け前から、合同企業セミナーや就職情報サイトを通じて学生と接触しているとし、「接触を増やすことで計画数を確保したい」と意気込む。

 「前年並み」と答えた企業の間にも、人材確保の難しさが垣間見える。ある企業は「売り手市場で思うように採用できない。実績を下回らないよう、目標数を維持している」と説明した。滝沢ハムの担当者は「内定辞退がないよう、懇親会を開くなど内定者をフォローしていきたい」と話した。

 「減らす」2社の理由はいずれも「その他」。足利銀行は実績比52人減の100人程度で「一般職の採用数を減らしている」、タツミは「今期予定数より多く採用したため」とした。